ワインづくりへのこだわり

Spirit

あるがままの自然を受け入れながら、
ほどよく人の手を加えることで、
「海のそばで生まれたぶどう」の個性を
よりよく引き出すこと

これが、私たちのワインづくりへのこだわりです。

微生物農法を尊重し、水はけがよく保肥力の高い団粒構造の土壌を作り、収穫量やクオリティを最適化させるための垣根仕立てを維持管理します。さらに、収穫するときに傷んだ果実をしっかりと摘果処理し、醸造は発酵状況に合わせた0.1度単位の温度調整に注力します。自然に寄り添ったブドウ作りと、科学的に根拠のある醸造を、丁寧に続けていきます。

私たちが目指しているのは「海の幸を制する、海のワイン」を醸すこと。日本海で生まれ育った海の幸と同じように、日本海のそばで育ったワインは、この地に質の高い新たな食文化を誕生させると考えています。

テロワール

Terroir

石川県輪島市門前町

年間降水量
1757mm
年間平均気温
13.4°

ハイディワイナリーのぶどう畑は、石川県輪島市門前町にあります。
除草剤や化学肥料は一切使わず、適切な有機堆肥を漉き込みながら、水はけがよく保肥力の高い団粒構造を目指す土づくり、収穫量やクオリティを最適化させるための仕立て。さらに、果実にストレスを与えないための手摘み収穫、発酵状況にあわせた温度調整など、自然に寄り添った形でのぶどうづくりと、醸造をつづけています。

気候

日本海に大きく突き出した季節風の影響を受けやすい地域のため、春から秋にかけての降水量が少なく、完熟したぶどうが育ちます。沖合いを流れる対馬海流のおかげで雪が少ないことも特徴です。

地形

ジグザグとしたリアス式海岸と、なだらかな丘陵地帯に囲まれたぶどう畑。日本海から吹きあげる冷涼な風と太平洋側から流れ込む乾燥した季節風により、熱や湿気がこもりにくく病害が発生しにくい地形です。

地質・土壌

礫岩・砂岩・泥岩・デイサイト火砕岩からなる堆積岩の上に、海の豊富なミネラル分を含む、礫混じりの粘土質の土壌。「磯の香り」「塩分」「海のミネラル」の風味を含む、この地らしいぶどうが生まれます。

ぶどう畑

Vineyard

vineyard map

ハイディワイナリーでは日本海を見下ろすふたつのエリア(皆月鵜山・千代)で、年間を通して7品種・約8,000本のぶどうを栽培しています。ぶどう畑のある奥能登は、栽培時期である春先から秋にかけての降雨量が少なく(日照時間が豊富)寒暖差もあることから、糖度の高いぶどうを栽培しやすいのが特徴。また、外浦特有のミネラル豊富な土壌に育てられたぶどうは、複雑でふくよかな味わいになります。そうした奥能登の気候や地形に適した栽培を第一に心がけ、土壌を微生物が生息しやすい環境に整える「微生物農法」を徹底することで、持続可能なぶどうづくりを目指しています。収穫作業はすべてハンドピック。選果をともなう手作業での収穫によって、よりフレッシュな状態で果汁を醸造へと導きます。

  • AL / アルバリーニョ

  • PV / プティヴェルド

  • SB / ソーヴィニヨンブラン

  • SE / セミヨン

  • CH / シャルドネ

  • CS / カベルネソーヴィニヨン

  • ME / メルロー

醸造

Brewing

能登の「食」に寄り添ったワインを醸すこと。それがハイディワイナリーの醸造のテーマ。日本海の荒波で育った青魚や里山に自生する山菜など、能登の味覚との上質なペアリングが成立するピュアなワインを目指し、ヴィンテージワインはぶどうの収穫から3年を目安に、味わいのピークが到達するよう醸造しています。また、酵母の特性に合わせて醸造所の温度を0.1℃単位で細かく調整。醸造の温度帯を一定に保つことで、ワインの個性をつかさどる酵母菌をより安定した状態で発酵させています。熟成にはフランス・アリエ産のオーク樽を使用。料理の味を引き立てるきめ細やかな香りと味わいに仕上げます。