1/1の大地震から約1ヶ月が過ぎました。
多くの方々から温かい応援のお言葉をいただき、心より感謝しております。
地震発生直後の行政の公表では、ハイディワイナリーのある輪島市門前町千代地区は震度6強とされておりましたが、その後修正され、実際は震度7であったことが分かりました。そのため、弊社のお知らせも震度6強から震度7に修正させて頂きます。
現在、ハイディワイナリーのある輪島市門前町千代地区は、小さい揺れが時折発生しておりますが、ここ10日ほどは大きい揺れもなく、ある程度落ち着いた生活が可能となっております。
電気は1/22に復旧しましたが、水道は通る見込みが立っておりません。
水を使った醸造作業や洗浄作業はできませんので、その他の手段で可能な限り衛生管理を行っております。
今後のハイディワイナリーの社員および役員の動向と業務内容について、ご提示させていただきます。
まず、人的安全の確保ですが、家族ごとに各所、安全な場所へ避難しており、その生活を第一に考えるよう方針を継続しております。
従いまして、県内外の取引先様との担当者連絡について遅延する可能性がありますが、何卒ご容赦くださいますようお願い申し上げます。
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【会社業務】
電気が1/22より通ったことにより、ラベル貼り機やキャップシーラーが使用可能となりました。弊社の大半のワインの保管方法は、瓶詰してコルクを打栓し積み上げておく形です。従って、検品、ラベル、キャップシールは発送前に実施装着するので、上記2つの機械が使えなかったのが無事だったワインの発送遅延に繋がっておりました。1/24より機械の作動等を確認し、問題なかったため1/31より発送前の実施装着を本格的に再開ました。ただ、運送会社の集荷については奥能登地域で再開しておりませんので、自社のバンに積み込み、少しずつ金沢市内へ運んで発送することになります。
少しキズが付きましたが、大事なワインが残ってくれたこと、お客様へ送り出し楽しんでもらえることが、弊社一同、被災しながら前へ進む原動力となっております。
【ブドウ栽培】
畑までのルートが少しずつですが改善されてきております。
震災前まで使用していた【おさよトンネル】の内壁が崩れて通行止めとなっておりますが、ブドウ畑がある皆月地区との往来で使用できる旧道の復旧の目処が立ちました。
ただ、まだ復旧工事中であり危険な状況なので、なんとか3月上旬までにある程度復旧し、栽培作業を再開できるようになることを願っております。
その他、水資源の確保等の課題は山積みですが、1歩1歩諦めずに活動していきます。
寸断被害が甚大であり、防除等で使用する水源確保も難航しております。
【醸造作業】
上水道の復旧の目処が立っておりません。ただ、まだ大量に水を必要とする時期ではないため、自治体の復旧作業を見守っております。
【最後に】
関係する多くの専門の方々が被害地域の復興のため活動されております。
本当にありがとうございます。
我々は、数十年後にこの地で生きる者として、今だからこそできることを考え活動して参ります。