2024.03/16 News

ハイディワイナリーにおける震災状況について(3/16現在)

1/1の大地震から約75日間が過ぎました。
多くの方々から温かい応援のお言葉をいただき、心より感謝しております。
現在のハイディワイナリーの状況等について、お知らせ致します。

【判明した損壊(建物)】
2月29日付けで輪島市役所に申請および発行された罹災(被災)証明書が届き、ワイナリーのカフェ&レストラン・ワインショップの建物が全壊(修理不能)として内容確認しました。
その他、事務所棟やワイン醸造所棟などは半壊や準半壊となりました。

弊社一同、しっかりとこの状況を受け止めるとともに、復旧へ向けて進んでいく所存です。
まずは、対象となる建物の解体・撤去・排土・整地を進めて、近隣の方々の迷惑にならないよう、迅速に対応したいと考えております。

カフェ&レストラン・ワインショップの建物では、絶景を前に、ウェディングをはじめとした様々なセレモニーが実施され、また、ご夫婦やご友人の旅行でゆっくりと心落ち着く時を過ごされた方々もいらっしゃいました。

弊社一同、約8年間、ご利用いただきましたお客様に感謝申し上げます。このようなこととなり、残念な気持ちになられているかと存じます。
形は変わりますが、また思い出を作ることができる空間を整備できるよう、尽力致しますので、その際は是非ご来訪ください。

【販売業務】
ワインのラベル貼り・梱包・集荷・発送は、震災前と同等に対応可能となりました。
ただ、事務所棟の損壊により、電話およびFAXが現在も使用不可の状態のため、醸造所棟にて、電話移転の手続き及び工事を進めております。

現在は、メール(info@heidee-winery.jp)および通販サイトのみの対応となっておりますが、お問い合わせ等ございましたら、メールにてご連絡くださいますよう、お願い致します。

ワインショップにつきまして、今まで使用していた建物内で販売することが難しいため、準備ができ次第、ワイン醸造所付近にて、小さな販売スペースを設ける予定をしております。
(お客様にご来訪いただける道路状況となった後となります。)

【醸造業務】
電気は通じましたが、上水道の断水状態が続いており、醸造作業および瓶詰作業に支障が出ております。
水道は、3月中に復旧予定との自治体発表でしたが、現在は4月以降と変更のお知らせを受けました。
速やかな水道管の修理復旧を望む一方で、協力いただける方々にお願いし、使用可能な水を調達する方向でおります。

【ぶどう栽培業務】
先月、ブドウ畑の作業のお手伝いいただける方々を募集し、3/9〜3/15の期間で多くの方々にお手伝いいただきました。
ご協力いただきました皆様、本当にありがとうございました。

安全面や時期を考慮し、日程を限定しましたので、叶わなかった方々も多くいらっしゃいました。
昨年まで地域の雇用として人手を確保していましたが、今年は難しいと思われますので、また随時募集をさせてください。ブドウ畑が維持できれば幸いです。

今回の作業により、ブドウの樹の選定・枝払い及び回収・誘引紐の回収が全て終わり、誘引作業は全体の半分まで終わらせることができました。

来週中には、残りの誘引作業を弊社スタッフが仕上げ、ひと段落となります。
まだ、農業用水の確保という難題が残っておりますが、諦めず何らかの方法により解決したいと考えております。

【今後に向けて】
ブドウ畑、ワイン醸造、ワイン販売の3種全ての業務で多くの課題が山積しております。
ただ、このような過酷な中で、1つの目標を立てました。

2024年のワインを造る。

9月のブドウ収穫まで、約6ヶ月間です。
人手・水資源・建物・設備・販路などの課題がつきませんが、震災が起きてもハイディワイナリーに関わっていただける方々がいらっしゃり、ワインのご購入・ブドウ畑のお手伝い・チャリティーイベント・物資の提供といった、様々な形でご支援をいただいております。

自然の猛威の中で、成り行きに任せず抗い、皆様と共にワインを造っていきます。この結果、復興に向けた何かが見えてくるのではないかというのが弊社一同の考えです。